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本質

更新日:8月23日

Sweet As Englishでは、ご入会後は中学、高校卒業まで在籍していただくことがほとんどで、それ故に子どもたちの成長過程を見せていただけるという、ありがたい環境があります。子どもたちの成長を見ながら、私たちが学ぶことも多く、そのうちの一つに『学びの本質とは何か』があります。


学びの本質とは『物事への興味』『学ぶことの楽しさ』だと私たちは考えるのですが、レッスンでこんなことがありました。


5行ほどの英語文を読み、それについて英語の質問に答える、というタスクに挑戦したときです。

ネイティブ先生がその文章を読んでくれた後、ある小学1年生に『どんなことが書いてあったかわかった?』と私がたずねました。


『うーん。わからなかった。』


『じゃあもう1回読んでもらおうね。今度は知っている英語から予想して、考えながら聞いてごらん。なんて言っているのかなーって。』


すると今度は、彼は目をキラキラさせて『わかった!』と大きな声で言い、質問にも正しく答えることができました。こういう気持ちで学びに向き合える生徒は、いわゆる『頭が良い』というような印象がある子とは限らず、少し時間や手がかかることがあっても、数年後に積み重ねた成果を見せてくれ、結果、学力の高さに繋げている印象があります。着実に積み重ねてきた学力があり、本当の意味で物ごとを理解をしているので応用力があり、考える力があります。



レッスンでこんなアクティビィティをすることがあります。

10枚のカードのうち、1枚だけがヘビのイラストのものです。ヘビをひいたら負けです。テーブルに10枚のカードを広げ、ひとりずつカードをひっくり返していきます。1度ヘビが出たらまたやり直して、最後までヘビをひかずに9枚のカードを続けてひっくり返すことができることが目標です。

英語を読んでからカードを1枚ひっかり返す、へびがでたらやり直し。そうそう簡単に全てのカードをひっくり返すことはできないので、英語を何度も読むことになります。


レッスンをしているとこんなことがあります。

1度ヘビのカードをひくと、そのヘビのカードに目星をつけ、カードをシャッフルする際どこにあるかわかるようにしておきます。(シャッフルしているように見せてそのカード手の下に置いておくなど)、ゲーム中はその目星をつけたカードを避けるようにします。チームメイトにも教えてあげると、そのチームは最後までヘビをひくことがなくゲームに勝てます。


ゲームに勝ちたいと思う気持ちもわかりますし、これを『ズル』と思うのか、これは『勝つための戦略』と思うのか。

もちろん、ここでの最大の目的は『英語を何度も読むこと』であり、ゲームに勝つことではありません。でも子どもたちにはそんなことは関係ないでしょう。楽しいほうがいい。でも、その『楽しい』には差がある。『勝つこと』が楽しいのか、『運を試すこと』が楽しいのか。このゲーム自体は『運試し』が本質です。

(その後、こういったことがあると、私たちはやり方を変えたりしながら、生徒たちに指摘せずとも、ゲームの本質に沿ってプレイできるように改善します。)



こういった事柄が学習にも起きていることがあります。攻略だけを学び、本質から離れた学び方。

学びの本質に触れながら学ぶのと、そうでないのとではプロセスが違うため、得るものも異なるように思います。中学、高校生ともなると、そんなことも言っていられなくなるかもしれませんが、根本にある姿勢は学習が高度になっても変わらないように思いますし、そういったマインドや価値観を持つことは、人生においても違いがあります。



考え方の違いなのでどちらが正しいということではありませんが、本当に楽しそうなのは見ていると明らかではあります。

 
 
 

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