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1.2つの言語能力の違い - BICSとCALPについて

  • 6月22日
  • 読了時間: 3分

英語の文法を学ぶ


最近、『おうち英語』という言葉を聞くようになりました。便利なアプリや教材などもたくさんあるので、今の時代は、ご家庭で英語教育に取り組みやすいかもしれませんね。


先日、『おうち英語フォーラム』というものが開催されたそうで、参加した方々の感想を目にしました。


『おうち英語の英語力は、中学に入ると、地頭の良い子にあっという間に抜かされる』

『おうち英語はアカデミックな英語力には対応できない』


という専門家の先生のお話を真摯に受け止めたご様子でした。中には、おうち英語を批判的に評価されたと感じる方もいたようです。様々な意見があったのですが、どのような英語力を視野に入れて学んでいるかで違うので、なんだかちぐはぐな印象を受けました。


言語にはそもそも2つの能力の違いがあり、それを知る必要があります。BICSとCALPについてです。BICSは基礎的対人コミュニケーション能力、CALPは学習言語能力のことです。


母語である日本語は発達とともに話せるようになり(BICS)、その後、学校で国語を学びます。(CALP)

英語は外国語としての第二言語となり、おうち英語ではこのBICSがメインになると思います。CALPを身につけるのには、保護者側の知識や正しい指導が必須です。ここが意外と大人にとっては盲点だな、と私は思うのです。私たちはすでに学校で国語を学びCALPを身につけているため、あまり意識することがないのですが、私たちは自然にこの能力を身につけたわけではありません。さらにライフスタイルが変わった今、このCALPを身につけることは、以前よりも難しくなりました。(日本に限ったことではありません。)

また教育においては、家庭では気が付きにくいことも多いように思います。



英語を学ぶにあたって、まずは言語には2つの能力があることを理解し、『どのレベルを目指すか』を明確にすることが大事だと私は考えます。



私は息子が中学入学後、自分用にも教科書を揃えました。教科書を一緒に読み、問題に取り組むことで、彼の学習のつまずきを確認するためです。すると、彼の読解力が根本的な問題なのだとわかりました。

日常の中でそれを感じることはなかったので、とても興味深く思いました。

レッスンでは、この生徒はこういう能力が足りない、とわかることがあります。(もちろん長けている能力も。)お教室の中では、目的のあるタスクを通して見えることなので、ご家庭では気が付きにくいことも多いと思います。例えば、思考力、創造力、論理的に考える力、必然性の理解、説明ができるか、感情を表現できるか、などコミュニケーションとは少し違った言語能力です。


うちの息子の話には続きがあって、我が家では、息子の母語は日本語と決めていました。(バイリンガルの問題に、母語となる完璧な言語を持てない、というものがあります。)日常的に二言語に触れていたため、日本語のBICSと英語のBICSは問題なかったとして、前述した件で読解力を問題視し、彼の中学時代は日本語のCALPを向上させるようサポートしました。日本語 - BICSとCALP、英語 - BICSのみとなり、いわゆるセミリンガルと言われる状態でした。英語以外の勉強も大切ですし、とりあえずBICSだけは苦労もなく身につけさせたので、もしも留学でも本人が希望するのであれば、あとは自分で努力してくれ!と思っていました。そしてそれが現実となり、結果、彼は英語のCALPも身につけました。


もうひとつ有名な理論があります。『二つの言語能力には共通する部分があり、相互に依存する関係にある』というものです。たくさんの生徒を教えていると、そうであると私も考えます。母語のCALPがしっかりしている生徒はもれなく英語も上手ですし、ものをきちんと書くことができます。

BICSとCALPについて知っておくと、日常でも工夫ができるかもしれませんね。


これを読んでくださった方にとって、理想の英語教育のためのヒントになることを願っています。


​​Sweet As English Institute

スウィート・アズ・イングリッシュ・インスティテュート

静岡市 英語教室|子ども英語|子ども英会話|大人英会話 

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