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本当に頭の良い子は

更新日:11月29日

少し前に、中学校で行われた町内の防災訓練に参加した際、私はスタッフとしてあるアクティビティに参加していました。10くらいのグループがあり、各グループに中学生が2,3人ずつ振り分けられていたのですが、アクティビティが終わった後、中学生が各グループを代表し、参加者全員の前でアクティビティの感想を言ってくれました。1人では心細いようで、女子は2人で順番に言ったり、私が配属されたグループでは、男子がジャンケンで誰が代表になるか決め、負けた男子は最後の最後で他の子に代ってもらう様子を見て、なんだか情けない気持ちを抱きました。そんなふうに中学生を眺めていたのですが、中盤に来て一人のすらっとした女子がこんなふうに話しました。


『やってみたらとても難しかったです。本当に地震が起きたらもっと大変だろうなと感じました。でも、それがわかったことが良かったです。』


ここに来るまで、全員が『難しかった、大変だった』というような感想でした。きっとそれが率直な意見だろうと思うのですが、彼女がそう言った後から、ネガティブな感想からポジティブな感想に繋げる流れができたのです。私はなんて素敵な中学生だろうと思い、近くにいた担任教師らしき女性に声をかけました。


怪しまれないよう自己紹介し、『すばらしい生徒さんですね、普段、彼女はどのような生徒さんなのですか。』


私が話している途中で、先生のお顔がにこやかになったので、きっと私が推測したとおり、彼女のああいう姿勢はただの偶然ではないと悟りました。


先生は、『彼女は全国トップクラスのアスリートなので、人前で発言することに慣れてはいるかもしれません。でも子供らしい面もある子なんですよ.。』と嬉しそうに話してくれました。紹介します、と先生は彼女を私のもとに連れて来てくれたのですが、先生のおっしゃる通り、まだ幼さの残る様子で私にぺこっと挨拶をしてくれました。


私は先生の『子供らしい面もある』という表現にとても共感しました。私もよく使うのです。子どもが子どもでいられる時間は尊いと思うのですが、学びを進めたいと思うと、そこのバランスをとることが難しいことがあります。


本当に頭が良い子は机上の学びだけでなく、日常の中で考え、学ぶことができている、と読んだことがあります。そういう部分はあまり数字や成績に反映されないことも多く、本人さえ自分の賢さに気が付いていないことがありますが、英語を教えているとよくわかります。その賢さをうまく勉学に繋げることができる子とそうでない子の差は、家庭での取り組みの差かもしれません。本人とコミュニケーションをとり、学びに積極的になれるようなご家庭でのサポートがあると、その生徒はすばらしい実力を発揮します。やはり家庭が土台であることはいわずもがなです。





 
 
 

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