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子どもの学習をどうやってサポートするか

更新日:11月27日



Sweet As Englishでは、以前は生徒たちにクリアファイルを準備してもらっていました。ビニール袋のようなプラスチックの袋状のものが20ページほどついているものです。そこにチャートなどのプリントを入れてもらっていました。私自身もですが、生徒たちは100均で購入したであろう、見慣れた商品を使っていることが多かったのですが、ある小学生が違うものを持っていました。


前述のファイルは、文房具屋さんなどで少し高いものを購入すると、プラスチックの袋の部分が固く扱いやすいのですが、昨今、文房具屋さんが近所にはないでしょうし、100均の商品でも十分なクオリティです。

この小学生のお母さんは教育熱心ではありますが、お子さんを塾などには通わせずに、ご家庭で取り組めることを丁寧にしながら学習サポートをしていました。このファイルもきっと、何か理由あってのことと思い、そのお母さんに聞いてみると、

『うちの子は不器用なので、プリントの出し入れひとつでもうまくいかずに先生の言葉を聞き逃したり、レッスンに支障がないようにと、ファイルは文房具屋さんで購入したものを持たせました。』

と教えてくれました。

これを課題外在性認知負荷の圧縮といいます。


教科書20ページを開けてくださいと言われて、クラス全員がぱっとそのページを開くまでに意外と時間がかかります。20ページを開くためには、おおよそのページの検討をすることが必要ですが、前から順番に20ページを探す生徒や、なぜかみんなと同じタイミングで教科書を準備できない生徒もいて、私たちはここに労力をかける必要があります。園児や低学年だけの話ではありません。Sweet As Englishは少人数制なので、みんなが準備できるまで待ちますし、いつまでも準備しない生徒には名前を呼び、気が付かせることができます。でも学校ではきっとそうもいかず、先生の言うことを聞き逃したまま授業は進んでいくでしょう。そういった課題外在性認知負荷は意外と見過ごされているように思います。ご家庭では気が付きにくいことかもしれません。


その小学生は今は中学生となり、勉強好きになりました。成績も上々です。小学生の頃はお母さんが心配するくらいでしたが、そういった数々のサポートを私は知っていたので、彼女がこうなることを予想するのは難しくありませんでした。


実際には環境などの様々な要因もありますから、このエピソードだけでは伝わりきらないことではありますが、この例は子育てにおいて良い参考になるのではと思います。他にも、私自身が息子のために参考にしたかった例がいくつかあります。子どもの学習をどうやってサポートするか、他にも後々、ご紹介できればと思います。







 
 
 

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