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優先するものを決める

更新日:8月23日

私たちが息子をバイリンガルに育てようと決めて、結果、息子はそのように育ちましたが、小学校入学当時には新たな課題ができました。


英語のリーディングとライティングはどうするのか。


日本語は『あ』とあれば『あ』と読めば良いのですが、英語は違います。aでもantのaとcakeのaとは音が違います。aにはa, ai, ay, a-eなどの音があり、リーディングやライティングにはそれなりの学習が必要です。日本語も話す日本語と書く日本語では違いがありますし、漢字もあります。言語はひとまとめに考えがちですが、そう簡単なことではありません。


私たちは彼の母語は日本語と決め、日本語には漢字があるため、ライティングとリーディングの習得がより難しいだろうと考えました。英語のライティングとリーディングは中学生になれば基本的なスキルは身につくと思ったので、日本語を優先することにしました。漢字はしっかりと読み書きできるようになってほしかったので、彼にはあまり負担をかけないよう、英語はひとまずおいておきました。


そのおかげで、彼の日本語はなんとかなっているのですが、英語はリーディングとライティングに後悔があります。ひとまずおいておかず、1日5分でも少しずつやっておけば良かった。(彼は現在、留学先のニュージーランドで大学のリポートを英語で提出するくらいのことはできているので、結果的にはなんとかなっているのですが、彼はものすごく努力したことと思います。)


後からしてみたら、こういうやり方もあったなと思うこともあるけれど、漢字と日本語の文章をしっかり書けるようにすることを優先しておいて良かったとも思っています。(これについては非常に大切な部分で、母語の言語力というのは第二言語にもつながっています。)



ある生徒のママから『来年、中学入学なのでサッカーをどうするか息子と話しました。』とご報告をいただいたことがありました。


彼は園児の頃からサッカーをしていて、中学入学時には部活に入るか、クラブチームに入るか迷ったそうです。彼の進学する中学校のサッカー部はあまり強くなく、クラブチームに入ると、英語のレッスンには通えそうにないとのことでした。相談した結果、英語を続けたいとのことで、サッカーは部活でがんばることにしました。


その後、彼は高校は市内トップの進学校に進学し、サッカーも続けながら英語もとても上手になりました。大学受験においては、英語が上手なことを評価され、それを活かせる大学選びもできると担任の先生に言われたそうです。ひとつひとつ丁寧に考えて選択をし、有言実行する姿を見せてくれる生徒は他にもたくさんいます。選択の結果、英語に一旦終止符のようなものをつける生徒もいますが、私は『選ぶ』ことが大切だと考えています。


選択ができるということは、人生で一番幸せなことであると思うのです。


 
 
 

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