しばらく前に、成田悠輔さんのインタビューを観ました。世界最先端の研究者。
なんとく、ふわっと私が思っていたことを理論的にお話されていて、とても共感しました。でも、ひとつ考えさせられる言葉がありました。
コロナ禍において『あなたでなければいけない』というポジションが、実はそうないということがわかってしまったという事実。
通勤しなくても仕事できるじゃん。
彼が休んでいても仕事まわるね。
リモートだと誰がさぼっているかよくわかる。
そういう事実が、あらわになってしまった。
『あまりそうならないほうがいいですよね。』インタビューの中で一番心に残った彼の言葉。
正直言って、講師としては、一生懸命やる生徒には好感が持てるし、サポートしてあげたいと思う。でも、そうでない生徒は?
みんな違ってみんないい、誰もがみんなに価値がある、個性が大事、耳心地の良い言葉はたくさんあって、私もそうは思う。でも現実はどうだろう。実際はどうだろう。
代わりのいるあなた
いなくても支障のないあなた
仕事に一生懸命になれないあなた
Sweet As Englishの特徴として、生徒たちとの長いお付き合いがあります。だいたいみんな幼稚園や小学1年生から通い始め、ほぼ全員中学卒業、もしくは高校卒業まで在籍します。長いお付き合いだからこそ、彼らの良いところも知ることができます。
通信簿では評価されないところ。素直に表せないから、なかなか気が付いてもらえないところ。もう少し上手にやらないと誤解されないかなーと余計なお世話で心配になる。
きみたちの良さを理解してくれる人が、将来きみたちのまわりにたくさんいますように、と願う。
理想というものは私にもあって、うまくレッスンプランが進んだ時にはお祝いしたい気持ちになります。でも、そうでないときは凹む。でもまた考える。みんなが期待通り、思った通りに学んでくれて、それがベストなのだろうか。金太郎飴製造機の講師になっていないだろうか。『いい子』は『先生にとっていい子』じゃないだろうか。