息子が6年生だったときの担任のK先生。本当に素敵な先生でした。『いじめはあります、ないものにしてはいけない』とはっきりと言ってくれ、息子がベジタリアンだということも『クラスのみんなに説明させてもらって良いですか』とわざわざお電話をいただきました。
息子が、中学受験のために日曜日もお弁当持ちで塾、という生活を送っていた頃、同じ受験組の仲良しのお友達から、いじわるをされるようになりました。模擬試験で、息子が彼よりも良い点数をとった直後から、急にそれが始まりました。
たまたま修学旅行の食事の件で、先生からお電話をいただいた際、私は心配になりこう伝えました。
『息子は塾でストレスフルな日々を送っています。息子もそのお友だちのように、誰かにいじわるをしてしまうかもしれません。その時はどうか私に知らせてください。』
先生は『そんなことあるわけないじゃないですか。』と笑い飛ばしてくださりました。私も息子はそんなことするとは思えません。でも!子どもですから!未熟ですから!
私にとって、この先生の言葉がどんなに嬉しかったか。
息子はニュー人ランドの文化も持っているので、はっきり意思表示をするよう育ちました。それを先生はとても褒めてくださり、息子に直接『今まで先生をやってきていて、そんな子はいなかった。』と伝えてくださりました。何かあるごとに、息子を『未来のリーダー』と呼んでくださいました。
息子の学校生活には様々なことがありましたが、K先生との出会いは、息子にとってのご褒美でした。今でも元気にしていらっしゃるかしらと、時々、息子と話します。
先生との出会いは、子どもにとって大きな影響を与えることを実感します。生徒たちからよくお話を聞きます。今年も、担任の先生の話をみんなとしました。怖い先生が担任になってしまった、という生徒がいましたが、今年は受験生なのでそれくらいが良いのかも、と前向きな発言に関心しました。
みんな良い1年になるといいなぁ。